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特集 イレウスの治療—その困難な問題点
乳小児の腸重積症において高圧院腸の不成功の場合どうするか
If intussusception is irreducible after rectal instillation, what proceeding is the method of choice?
村上 治朗
1
Jiro MURAKAMI
1
1岐阜市村上病院
pp.1397-1400
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204426
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はじめに
乳小児腸重積症は,高圧浣腸によつて整復治癒させることができる場合が少なくないことは古くから知られていた.この高圧浣腸成功率は本症の早期診断と整復手技の進歩とともに近来とみに向上し,その全症例を高圧浣腸で治癒せしめたという報告1)さえ現われるようになつた.しかし全症例高圧浣腸成功というような報告は第一線医療機関で経験症例も少ない場合であつて,医療機関の装備・術者の手技・治療方針・来院時の病態などによつて高圧浣腸不成功,または不適当として,治療の完壁を期するために手術に移らなければならぬ症例は今日といえども実際には少なくないのである.手術の必要性は高圧浣腸偏執報告の症例における死亡率をみれば思いなかばするであろう.
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