学生の研究
内反骨切り術後尿閉を合併した患者の看護
才村 康子
1
1大阪府立公衆衛生学院看護部
pp.395-398
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922602
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はじめに
普通,手術を受けた患者は,一定期間ベッド上での排泄を強いられるものである.もし術後,患者が何らかの原因でベッド上での排泄が不可能になった場合,健康時には考えられぬほどの苦痛を味わうことになろう.普段何気なくとっている排泄時の体位は,下肢特に股関節,膝関節,足関節に加わる負担が相当大きく,整形外科において本例のような手術を受けた患者の場合,普通の排泄時の体位をとるまでには相当長期間を要する.
以上のことから,整形外科において術後尿閉を起こすということは重要な問題であると考えられる.今回の実習において,内反骨切り術を受けた患者の看護を尿閉に対する看護を中心にまとめた.
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