PROFILE
山本和儀—地域リハビリの向上を進める大東市福祉事務所の理学療法課長—『リハビリ訓練は誰にでもできるしできなくてはならないのです』
学
pp.801
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922341
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「初めはこんなおっさん,顔見るんも嫌でしたわ.けど,何度も話ししとる内にだんだん,心に響くもんができてきたんですな」今は飲み友達にまでなった大東中学の明見校長の言葉で,山本さんが歩んできた道の険しさが知れよう.奈良県に隣接する大阪府大東市の市役所内に,画期的とも言える理学療法課という部門ができたのは,まず第一にこの山本さんの熱意があったからだ.
確かに大東市は,義理人情に厚い河内の風土から,地域福祉に積極的な土地柄ではあった.山本さんが療育センター長としてやって来るまでにも,保護者を中心にして障害児の自主的訓練は行なわれていたのだ.が,その風土に立って,さらに活動を広く深くしていったのが山本さんであることは間津いなし.
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