連載 ケーススタディ[ナースのための心理的アプローチ]・4
二重人格?それとも……—頭部外傷後のMさんの〈通過症候群〉
篠原 隆
1
,
木村 正之
1
,
赤穂 理絵
1
,
嶋津 千鶴子
2
,
種市 いね子
2
,
垣内 真理
2
1帝京大学精神神経科
2帝京大学救命救急センター
pp.322-325
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922235
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Yさんのプロフィール
生活歴:18歳,女性,高校生.共働きの両親,祖母,姉との5人暮らし.現在高校3年生で,学業や友人関係,家庭での生活にはこれといった問題はなかった.
経過:9月中旬,夜10時頃,自宅近くの交差点を自転車にて通行中に自動車と衝突し転倒,路上に腹臥位で倒れていた.8分後の救急車到着時には意識レベルⅢ-1(100),瞳孔5mm,左右同大で対光反射は減弱し,顔面蒼白,嘔吐は見られなかった.受傷30分後,帝京大学救命救急センターに搬入され入院となった.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.