特集 美しいナースであるために
ユニフォーム—白衣の神話からファッションパフォーマンスヘ
土生都 寛子
1
1東京慈恵会医科大学附属第三病院
pp.443-448
発行日 1988年5月1日
Published Date 1988/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921981
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衣食足りて礼節を知る.馬子にも衣裳.浮世は衣裳七分.錦衣玉食.
衣裳にまつわる諺は多い.「着る」ということへの夢や期待が大きいせいだろうか.幼い頃の私に強烈な印象を与えたのは,海軍航空隊のそれであった.夏に着る白も,冬の日の紺も,共に金色の七つボタンであった.若さや誇りがみなぎっていて,まぶしかったのを覚えている.大学生の詰衿と角帽,少女のセーラー服に臙脂のネクタイも美しいと思った.また,国鉄職員の制帽のテレフォンカードが大変な人気と聞く.国鉄がなくなったことが大きな原因に違いないが,あの独特の制帽に対する愛惜もひとしおなのであろう.
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