SCOPE
原点に立ち,かつ現代的に—第10回POS研究会開催,他
学
pp.438-439
発行日 1988年5月1日
Published Date 1988/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921978
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日本のPOS定着に多大な努力を重ねてきたPOS研究会.その10回大会が,林茂会長(川崎市立川崎病院院長)の下,去る3月4,5日の2日間に渡って横浜市の神奈川県民ホールにて開催された.今回のメインテーマは「POSの原点と臨床への応用」である.会結成当時200人程度だった参加者も,今回は10回大会にふさわしく10倍以上の2300人を上回るという盛況ぶり.参加者の熱意がホールにあふれんばかりであった.
今回は10回記念大会ということもあって,POS普及の功労者である米国エモリー大学のJ.W,Hurst教授を招待し,特別講演が行なわれた.教授は,1日目の「POS,MedicalEducation and Practice of Medlcine」では,専門分野である循環器を例に取って医学教育の中にPOSをどう生かすかを語り,2日目の「POS for Nurses」では,情報を元にPOSのシステムに沿ってプランニングの仕方,プロブレム・リストの作り方などを実際的に解説した.さらに,新しい企画として「POS相談コーナー」が登場.ここでは各日3人ずつの回答者に向けて,参加者から記録時の悩みから今後の導入の方法まで,様々な質問が次々と飛び出し,回答者を囲む輪が三重四重に広がっていた.
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