PROFILE
—河尻 光子—緩和ケア棟(PCU)を担当 国療松戸病院副看護部長—「日本人に合った終末期ケアの実現を目指しています」
眞
pp.189
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921926
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昨年10月,国立療養所松戸病院に開設された緩和ケア棟(PCU;PalliativeCare Unit)は,死と直面している末期がん患者への医療・看護の質を高めて,肉体的,精神的苦痛を和らげるための病棟で,消化器系,呼吸器系のがん患者を受け入れている.病棟は重症結核病棟を改造したもので,50床あったスペースに,個室12,4人部屋2の計20床と広々としたスペースが確保されている.
この病棟は,ホスピスと似た面もあるが,大きく異なるのは宗教的な背景がなく,純粋に医療・看護の立場から,末期がん患者への精神的援助をしていこうという点で,国立病院では初めての試みである.
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