連載 医のなかの想い—ドクター“のぞみ”の院内日誌・13
若葉マークの頃
小笠原 望
1
1高松赤十字病院第1内科
pp.82-83
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921903
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1月号というと,月刊少年雑誌が華やかだった頃,“新春特大号,10大付録付き”という厚い本の表紙を思い出す.12月初旬に届く‘あけましておめでとう’の溢れるページに少し戸惑いながらも,付録の豪華さに心躍らせたものだった.
私の実家は高知の田舎で今でも小さな貸本屋をしているが,貸本屋の息子であることが一番誇らしく思えたのは,1月号の付録(これは貸すわけにはいかず,何種類もの本の付録は全部息子たちの物となる)を手にした時だった.『看護学雑誌』が10大付録というわけにはいかないから,このページだけでも改まった気分でぱっと華やかにやってみましょうか.
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