連載 医のなかの想い—ドクター“のぞみ”の院内日誌・2
看護学生大好き
小笠原 望
1
1高松赤十字病院第1内科
pp.170-171
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921642
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私は看護学生が大好きで,学生のフルネームを覚える名人である.ただ,実習中の学生を「真鍋朱美,ちょっと話がある」と大きな声で呼び捨てにするものだから,いささかひんしゅくもかっている.しかし,看護学校の教務の先生たちも「先生の学生好きは,ほとんど病気」と笑って認めてくれているようだ.
病棟で実習中の学生たちの姿が好きで,患者さんと,“1対1”を一生懸命にやっている顔を見ると,思わず自分の胸が熱くなるのを感じることがある.戴帽式の前の1年生が足浴をして,患者さんの足がびっくりするくらいきれいになったのを喜んでいる姿なんて実にほほえましい.こういうのが看護の原点なのだろうと思う.
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