グラフ
障害者の障害者による障害者のための福祉施設—全国スモンの会・曙光園が示唆する〈中間施設〉の1つのカタチ
小泉 一夫
,
本誌
pp.1098-1103
発行日 1986年10月1日
Published Date 1986/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921532
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青梅街道から枝分かれして立川へと向かう街道を脇にそれると,玉川上水に向かって一直線に800mのアスファルト道路が延びている.道の両側は広々とした畑.農道にしては不釣り合いなほど立派なこの‘大けやき通り’の一番奥まったところに,玉川上水沿いに続く雑木林を背にして曙光園が建っている.
「この‘大けやき通り’をつくるのが大変だったんですよ.曙光園までの農道を拡張するという付帯条件付きで園の設立認可が下りたわけですね.地主を説得して用地を買収し,道路を舗装するのも全部こちらでやらなければならなかった.施設の建設費用以外にずいぶんお金がかかりましたし,大変でした」(相良手光・金国スモンの会会長)
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