ちょっと一言 総婦長のつぶやき
光,灯,戴帽式に思う
西岡 敏子
1
1天使病院
pp.329
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921359
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11月30日(1985年)は,天使短大衛生看護学科1年生が待ち望んでいた戴帽式の日でした.その朝,札幌は白一色の銀世界,前途を祝福するかのように式の始まるころ,雪もやみ陽光が雪に映えて美しく輝き出しました.48名の学生が学長,来賓の祝辞を受け,1人1人キャップを戴いた後いよいよ‘誓いのことば’です.
一瞬,場内は暗やみとなり,静かなシューベルトの曲の流れる中に,現職ナースの掲げる灯が一条の光となって,ゆっくりと,厳かに壇上にのぼり大ローソクに点火されました.この日,1人の娘が自分の母の灯した看護の灯を受け継ぐ日でもありました.次々と点火され光が1つ2つと増すにつれ,私の心は感激にふるえました.
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