痛みの臨床・18
非麻薬性鎮痛薬の使い方—[Ⅱ]非ステロイド性抗炎症薬
中島 美知子
1,2
1ニューホープ・ペインセンター
2オリブ山病院
pp.1169-1172
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921218
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痛みのある局所に作用する末梢性鎮痛薬には,非ステロイド性抗炎症薬(Non-Steroidal Anti-lnfiammatory Drugs(NSAIDs)とアセトアミノフェンがある.NSAIDsは鎮痛・解熱・抗炎症作用があるが,その作用機序は前回のアスピリンの項で述べたのと同じく,プロスタグランディンの合成抑制による.
アセトアミノフェンはPG合成抑制作用がないので抗炎症作用もなく,単純な解熱・鎮痛薬で,副作用が少ないのでアスピリンと並んで家庭常備薬としても広く使われている.今回はNSAIDsを中心に,その使用法をまとめたい(表1).
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