特集 心臓病のリハビリテーション—看護の果たすべき役割を探る
心臓病のリハビリテーションとは何か
五十嵐 正男
1
1聖路加国際病院内科
pp.867-872
発行日 1985年8月1日
Published Date 1985/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921152
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リハビリテーションとは
Rehabilitationという言葉は,本来は‘再び資格を与える,あるいは適した状態に戻してやる’という意味である。医学の分野では治療の一環として病気によって失われた機能を回復し,社会に復帰する能力を精神的にも肉体的にも与えることを意味しており,すべての疾患に対してリハビリテーションが存在するはずなのである.
その中でも,心筋梗塞や心臓手術では,心筋や弁の病理的変化と,長期にわたる臥床によって心機能低下が著しい上に,必ず精神的抑圧を強く伴うので,社会復帰が容易でなく,それだけにいっそうリハビリテーションの意義が大きいのである.
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