CHECK IT UP 日常ケアを見直そう・42
[外来看護]—病院の“顔”外来を考える
看護ケア再検討グループ
,
本誌編集室
pp.612-615
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921098
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‘3時間待ちの3分診療’という言葉がよく使われる.日本の病院医療の悪い面を論じる時の代名詞とも言える言葉だが,外来部門が病院を代表するイメージとしてとらえられている点が興味深い.まさに外来は病院の“顔”なのである.しかし,この認識が医療側に定着しているにもかかわらず,改善は遅々として進んでいない.いまだに,事あるごとに冒頭の言葉が引き合いに出されるのが,そのことを物語っている.
“無愛想”“不親切”──これらの言葉から想起されるイメージを人々に挙げてもらうとしよう.まず,都会に住んでいる人はタクシーの運転手をヤリ玉に挙げるかもしれない.そして,いくつかの答えの中に,病院の外来’という回答があったとしても,即座に疑義を唱えるだけの自信がないことを,残念ながら認めないわけにはいかない.しかも,このような状況が,外来における看護と無関係とは言い切れないところが,私たちのつらいところでもある.
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