選ばれた母親 障害のある我が子と生きて・12(最終回)
私たちは前を向いて歩く
大和田 とき子
1
1神奈川県立ゆうかり園
pp.1406-1407
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920955
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CTで映し出された現実は
以前から,急な発熱や重積痙攣発作の時に,すぐに対応してくれる所がなく,不安な気持ちでいました.今,投薬してもらっているゆうかり園では,緊急時にいつでも外来受診できる所ではないし,入院治療もしてもらえないのです.そこで緊急時や夜間でも安心してすぐに診てもらえるということで,藤沢市民病院を受診し,痙攣専門の先生に診てもらいました.辰吾の場合,いまだに痙攣を抑える薬が見つからず,いろいろな薬を試験的に飲ませてみるということでした.副作用で眠たくなったり,嘔気があったりで,辰吾も苦しい思いをしています.それでも痙攣の方は少しも良くならず,入眠時に頻発しています.あまりにひどいので,睡眠剤の坐薬を処方してもらいました.睡眠前に挿人しておくと,痙攣も減り,良く眠ってくれました.
8月.睡眠剤の坐薬にも慣れてしまって,すぐに入眠できなくなりましたが,以前のように大きな痙攣があるわけではないので,私や主人を手こずらせながら,11時ころ入眠します機嫌の良い時には,オモチャで遊んだりもできるのでまあまあ調子が良い,とみていいのでしょう.
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