Update'09
異国の学会で前を向く―RCGP2008に参加して
伊左次 悟
1
1白川村国保診療所
pp.756-757
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101783
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日々平和な診療所の外来で私の頭や心は激しく動き,患者さんやスタッフの「気」と交錯する.鑑別診断以前のその感覚的なものが大きな壁であったが,それは私が確かに向き合うべきものだと教えてくれたのが英国のGP(General Practitioner)の学問であった.現場で感じることや医師自身の心や脳の動きを注視し,文系の理論を多用したさまざまな文献,書籍がある.その対象は外来診療のみならず,学びや進路や家庭生活やリーダーシップなどさまざまな面に及ぶ.その知の巨人の現場を体感したくてRCGP(Royal College of General Practitioners)2008に足を運んだ.
RCGP2008は英国のGPの年次総会であり,2008年は“Dynamic Practice―Creating Solutions for the Future”のタイトルで英国南部の海岸リゾート地ボーンマスで2008年10月2日より3日間開催された.3日間のうちに全体でのセッションが4ブロック,その間に選択での数々のセッションが8ブロック設定されていた.
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