人工臓器・6 最先端の技術を探る
人工関節
pp.604-607
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920784
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人工膝関節
動かないままになっている関節を動かそうとする試みは,1800年代から行われていたが,1940年代ごろより金属を用いた人工骨頭が開発されるようになり,それを応用した人工の関節が考えられるようになった.
人工骨頭の報告後,7, 8年で人工膝関節の歴史が始まった.まず初めに,1947年に大腿側と脛骨側の両方のアクリル樹脂製人工骨頭を使って試みられた.しかし,安定性に欠けるため,1950年には蝶番型の人工膝関節が開発された.しかし膝関節部位は負荷もかなりかかるため,破損例の報告が相次いだ.そこで1957年からは,金属(ステンレスやバイタリウム)製の蝶番型人工膝関節が使われ,主流となった.
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