グラフ
自分の腕1本が頼り—総合的な判断力が要求される会社診療室の看護
長岡 房枝
1
,
川口 啓子
1
,
岡田 敦子
1
,
岩下 守
,
本誌
1(株)日本軽金属診療室
pp.1336-1341
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920014
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週に数日,大学病院から医師が来る.昼間の数時間だから,もちろん診療室に医師がいつもいるとは限らない.先日も医師が帰った直後に病人が出た.
電話が鳴る.‘Aさんが仕事中倒れました.ひどい悪寒があります’サッと血圧計・聴診器を取り,毛布を抱え球急処置箱を持って飛んで行く.広い社内だが一刻を争う時エレベーターは使えない.階段を何段も駆け登ったり,駆け降りたりすることが多い.駆けながらAさんの今までの経過を頭の中で反復する.‘悪寒があるというのは,あのことからくるのだな’診療室看護を続けていく中で,自然と杜員の病歴と,今どんな状態か、1人1人の健康状態が頭にたたき込まれているから,今どんなケアをすればいいのか,病人の所に行った時スッと手が出る.
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