プロフィル
〈斉藤公子〉小児透析の継続看護に取り組む—「母と子を見ると『生き抜いてきたんだなあ』と感心します」
吉
pp.1305
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920006
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看護学生の時、四週間ほど、情緒障害のある三歳児を受け持ち臨床実習をしたことがある。ベッド柵の外に一歩も出ようとせず、しゃべりもせず、そばに看護婦でも来ようものなら、泣きわめいて、どうかかわったらいいか、スタッフは皆悩んでいた。
そんな子供だったが、しばらくかかわりを続けていくうちに、子供の表情が、何かしたそうに思えるとき微妙に変わるのがキャッチできるようになってきた。その欲求をキャッチして、それに沿うような援助を重ねるうちに、ベッドに近づくと自分から手を出すようになってきた。そして自分からベッドを出て、友達とプレイルームで遊ぶまでになった。
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