アルコールの臨床・10
アルコールによって起こる胃病変
石井 裕正
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.1173-1176
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919975
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アルコールが経口的に摂取されると,食道を経て,まず胃粘膜に到達します.したがって,胃粘膜は体の諸臓器の中でも最も高濃度のアルコールにさらされる部位であるため,日常臨床上,急性出血性胃炎をはじめとするアルコール諸病変を生じやすい部位です.
また,アルコールは食欲増進剤(アペリチフ)として食前に好んで飲まれていますが,そのアルコールの胃液分泌に及ぼす影響も,必ずしも明らかではありません.
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