バイタルサイン・15
体温[4]—発熱—2
岡安 大仁
1
1日本大学医学部
pp.604-605
発行日 1981年6月1日
Published Date 1981/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919252
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熱型とは,発熱の経過を見届けた上でのタイプ分けである.重要な熱型には3種ある.稽留熱,弛張熱,および間欺熱である(図1).そのほか2峰性の熱型というものがある。これはウイルス感染症でよく見られるもので,最初の発熱期が過ぎて4-5日してから再び軽い発熱があって,その後治癒するものである.
また,まれなものではあるが,波状熱あるいはPel-Ebstein熱型というのがある.これは,しばらく発熱状態が続くと平熱にもどり,また発熱状態が続いて平熱にもどる,ということを反復する熱型である(図2)典型的な例はホジキン病のときの発熱である.
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