ベッドサイドの看護
股関節全置換術術後患者の安楽の工夫
網谷 実千枝
1
1国立弘前病院整形外科病棟
pp.550-552
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919240
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院整形外科では近年,股関節の疾患に対し股関節全置換術が多く行われるようになってきた.対象者が中年から老年であり,成人病を合併していることが多いため全身の侵襲が大きく,治療の全過程を通しての看護の大きなポイントとして,術後の良肢位保持による同一体位の苦痛の緩和,リハビリテーションへの身体的・精神的負担の軽減などがあげられる.
過去に行われた全置換術の数例をみると,同一肢位による身体の苦痛を訴える患者が最も多かった.そこで良肢位を保持しながら患者の苦痛を緩和させることを目的として看護を試み,ある程度の成果を得たのでここに報告する.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.