特集 難病へのアプローチ
私の提言
〈継続医療室〉における難病への取り組み
窪田 チヨ
1
1新潟市社会事業協会信楽園病院
pp.58-60
発行日 1980年1月1日
Published Date 1980/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918860
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継続医療室の発足
社会福祉法人信楽園病院は,新潟市郊外にある福祉タウンの中核をなす慢性疾患成人病院である.当初は結核病院として発足し,50余年の歴史を経ている.ベッド数は320床で,主なる取り扱い疾患は,慢性腎不全,肝胆道系・神経系疾患等で,難病指定を受けているものも多く含まれている.
1977年4月,神経内科が開かれ,地域の神経系疾患の治療が開始されて2年余りが経過した.神経難病について,全く知識を持ち合わせない看護部は,まず病気を知ることが先決と,研修会等の取り組みをしたが,現実に患者を目の当たりに見た時はじめて,これらの長期にわたって不自由な生活を強いられる患者を,どのような形態の医療の中でケアしてゆくべきなのか,という問題を考えるきっかけが生まれた.
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