臨床検査から何がわかるか・4
血液(1)
河合 忠
1
1自治医科大学臨床病理学
pp.765-768
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918726
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I.血球成分の検査
血液は血管の中にだけ存在し,全身くまなく循環しており,血球成分と血漿とに分けられる.血球としては赤血球・白血球および血小板の3種類がある.検査に用いる血液としては,毛細血管血と静脈血が広く用いられ,血液ガス分析と血液細菌培養検査については動脈血が用いられる.全血のまま凝固しないように保存しなければならない時,血漿が必要な時,血清が必要な時など,検査の目的によって採血場所や採血方法を厳密に使い分けなければならないので,十分知った上で採血すべきである.
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