プロフィル
—宮沢トヨ—毎日全部の子供の目と耳とノドを見ます—未開拓の保育園看護に取り組んで3年目
吉
pp.769
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918727
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会社の保健室や障害児施設などで働く看護婦は多いが、保育園で看護婦として働いている人はまだ少なく、ほとんどいないといってもいい。○歳から六歳までの子供がいるわけだから、当然学校の養護教員と同じように看護婦がいてもいいが…「先輩もいないし、健康な子供だし、いったい何をどうやっていいかわからず、初めは全く手さぐりの状態でした。病院では行けば仕事が待っていましたが、ここでは自分で仕事を作っていかなければならず、初めはつらかったですね」
先輩がいないから、文献がないからと手をこまねいて待っているわけにもいかず、とにかく保育園の全部の子供(一か所八十名で三か所を一日で受け持つ)の目と耳とノドを見ることから始めた。ノドなどを見れば発熱する前に感染がわかる。具合いが悪い時などはだれが見てもわかるが、そうなる前に見つけるには相当の期間が必要だった。季節の変わり目などには予防のプリントを出したり、予防接種の前などは特に健康管理に気を配る。感染症をどうしたら予防できるか、といつも考えているが、泥遊びをするために皮膚病などがあるので、泥の中の微生物などを知りたいと、家に帰ってからも参考書をひもとく。
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