目で見る移動・介助の実技・20
進行性筋ジストロフィー症(ドゥシャンヌ型) 6—立ち上がり動作と介助(stageⅠ-Ⅲ)
野々垣 嘉男
1
1名古屋市立大学病院
pp.1065-1068
発行日 1977年10月1日
Published Date 1977/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918245
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ヒトの直立姿勢について
ヒトは哺乳(ほにゅう)動物のなかでも,後ろ足で直立姿勢ができるようになり,本来の機能である‘たくましく’‘うまく’‘創造行為’ができることによって,行動的に2足歩行が可能となった.図1は類人猿に似た祖先の時代からホモ・サピエンスに至るまでの,ヒトの立位姿勢の進化過程を示したものである。ヒトは生後10-13か月で立位が可能となる。
今回は本症のstageⅠ-Ⅲの立ち上がり動作と介助について述べるが,理解を容易にするために健常者の動作について少しく触れておく.
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