研究と報告
脳神経外科病棟における意識レベル表の考案
山県 京子
1
1和歌山県立医科大学付属病院脳神経外科病棟
pp.707-710
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918193
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はじめに
脳神経外科患者の看護に際しては,他の疾患と異なり,意識状態の観察が最も重要である.この意識状態は常に一定に保たれているのではなく,刻々と変化することが多く,急速な変化とともに,生命機序が左右されることがしばしばである.
これらの危険を未然に発見するために,私たちは常に正しい意識状態を把握し,時間を追って正確に記録していかなければならない.しかし,従来より行われてきた観察記録方法では,主観的な因子が入りやすく,また記録も複雑で,意識障害の推移を正確に早く把握するのが困難であり,日夜の業務に不安さえ感じていた.
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