マイ・オピニオン
いま看護教師に求められていること
小出 順子
1
1前日本三育学院カレッジ看護学科
pp.445
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917868
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看護教師にとって新しい季節がまた巡って来た.巣立った教え子たち,新しい学生たちの姿を思い浮かべ,彼女たちを本当に成長させたと言えるだろうか,この学生たちをどれだけ変えることができるだろうかと考える季節である.そして自分たちはどれだけ学生とかかわりをもっただろう,今どのようにかかわっているだろうと思い巡らす.
看護教師のための教育体制が整っていないから,臨床看護の経験が少ないから,学校自体の組織がしっかりしていないから,と看護教師たちはやや弱気になることがある.しかし看護教育の場は今,そこに集まる学生を受け入れる人びと,卒業生を受け入れる人びと,両者から過大な期待を寄せられている.現状がどうであろうと,ここで奮起しなければならないのは看護教師なのである.
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