Medical Topics
人工透析の現況と進歩,他
Y.O
pp.80-81
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917768
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わが国の人工透析機台数は,昨年末の調査によれば,Kolff型109,Kiil型559,計663台,施行患者数941名,最大収容力1365名となり,わが国の人工透析療法もようやく一般化してきたようである。
しかし急性腎不全に対する人工透析療法は,絶対的適応であるが,慢性腎不全に対する人工透析はわが国ではなお解決すべき問題が多い現状である。これは医療技術上の問題と社会的な医療システムの両者が関係していると考えられる。わが国と米国におけるこれら問題の解決の程度の差が,わが国の人工透析による延命が約2年であるのに対し,米国のそれが約10年に達している事実にあらわれている。
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