特集 問われる医療過誤・2—千葉大採血事件公判記録
公判記録より
第6回公判—昭和46年4月14日
斎藤 十六
1
12内科
pp.34-36
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917756
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前回,法廷で斎藤十六は自らの口から千葉大第2内科の腐敗しきった医療の実状を暴露した。
驚くべきことに患者の主治医には国家公務員でない副手があたっていた。そしてひとたびこのような副手が事故をおこすと,責任だけはとらせたのである。事実,副手であった笠貫医師は懲戒免職にさせられた。これはどんな責任体系によるものだろうか?大学当局は学内においていっさいの権利・身分のない者に形式的に学内規約で副手を名のらせ,無理に責任をとらせたのである。
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