カラーグラビア メディカル・ハイライト
医療従事者の職業病
宮野 晴雄
1
,
田村 シゲル
,
東京医科歯科大学病院輸血部
1読売新聞科学部
pp.6-7,73-75
発行日 1971年7月1日
Published Date 1971/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917717
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かつて放射線医学の黎明期には、優秀な医学者たちがエックス線被ばくによる白血病で倒れ問題になったが、今ではそれも語り草になるほど激減した。かわって、現在クローズアップされだしたのが、人工透析などのスタッフのウイルス性肝炎、血清肝炎罹患である。かなり高い発生率を示すデータも報告されているが、対策も予防もきめ手がなく、なにより現場のスタッフたちに問題意識がうすいため、職業病とすることもむずかしい。
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