看護遊学記—日本をとびだす・3
ハイデルベルグへ
倉舗 桂子
1
1白十字会村山サナトリウム
pp.110-111
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917638
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ドイツ南部のトートリンゲン郡立病院に1年半勤務し,その間,ドイツの看護にいろいろな興味を持ち,また問題点を自覚しはじめました。
まずディァコニッセの宗教看護は,彼女たちが病人を看護することに使命感を持ち,患者をあずかり世話をするということのうえに,徹底した責任感を持って行なわれていました。また,看護そのものが,非常に家庭的な雰囲気を持っていること,これは実にほほえましいことでした。看護婦が,苦痛に泣く患者の頬に頬を寄せて慰め励げましたり,その患者の負う苦しみを神から与えられたものとして,真にせまった同情と理解をする姿に,何度も心打たれました。
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