解説
急性喉頭蓋炎—小児の救急
合瀬 徹
pp.73
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917562
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小児救急処置の対象となる主なものは,1)呼吸困難(クルップ)──窒息,2)痙攣,3)高度な脱水状態などである.
なかでも看護婦が直接手をくだすことによって大いに助けうるものは,1)の中で特に急性喉頭蓋炎であろう.痙攣,高度脱水がいずれも薬物にまずたよらねば容易に回復が望めないのに反し,本症の場合,リーブスがいっている通り,気道閉塞の状態も外科的に開通する前にボア針で的確に穿刺を行なうと,まず生命の安全を守ることができることを紹介しているところに,本稿の価値がある.
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