特別掲載 看護婦と職場・6
看護婦になった動機
車田 松三郎
1
1東北大学医学部病院管理学
pp.73-78
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917527
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はじめに
最近,婦人の職場進出はかなりの数にのぼっている。その現状をみると次のとおりである。すなわち,総理府の労働力調査1)によると,被雇用者総数中女子の占める割合は年々増加の一途をたどっており,1965年には被雇用者総数2,876万人中913万人(31.7%)であったが,1968年には3,148万人中1,032万人(32.8%)と増加している。また総理府の国勢調査によると,看護婦(准看護婦を含む)は1965年10月1日現在で230,500人で,そのうち被雇用者は225,200人であった。女子被雇用者中に占める看護婦の割合は約2.5%ということになる。小学校教員(女子)が162千人であるから,看護婦被雇用者数はこれの1.4倍に相当する。
厚生省2)の「衛生行政業務報告」によると,1968年末現在で,看護婦(准看護婦を含む)は239,037人という数にのぼっている。これを従事先別にみると,病院が79.6%,診療所が17.6%,その他2.8%となっている。看護婦(准看護婦を含めて)のほとんど80%は病院に勤務していることがわかる。
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