特集 看護のなかの生きがい
アンケート 私の生きがい
中川 チズル
1
,
佐藤 由紀子
2
,
漆久保 ヤス子
3
,
松原 亜紀子
4
,
門田 妙
5
,
河村 かほる
6
,
寺島 敏子
7
1国立京都病院
2国立南福岡病院
3国立療養所宮城病院
4斗南病院
5国立板西療養所
6慶応義塾大学病院学生係
7諏訪赤十字病院
pp.416-420
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916985
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出会いの喜び
①私は人との出会いを大切にしている.その中で私を必要とし,かつ自分を見いだせる出会いに,私は生きがいを感じていると言える.主に多く仕事場(病院)での看護婦と患者との関係の出会い.その出会いの中で,看護婦として役立つ事への喜びを感じると同時に,生と死が共存している病院の中で,生きる事の重さを知らされる.すなわち看護婦と患者との出会いにより自己の存在意義と,人間の在り方を見つめる事ができる.
このような出会いを持つ仕事=看護婦にやりがいを見いだし,使命感を持って働く喜びを感じる.そして自分をより人間的に成長させることが可能な職業として,看護に生きがいを持っているとも言える.しかし私はこの仕事のみが永久に生きがいに結びつくとは言い難い.
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