Nonの世界
世界で一番高い塔の物語
伊東 守男
pp.274-275
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916902
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コンクリートの事務的な硬さ,すべての照り映えを消して荒いその表面,およそもの心がついた頃から,なぜかこういったものを目にする時,彼ははっきりと生理的といえる快感を覚えていた.
やがて思春期を迎えた時,彼は生理的というよりも性的という方が自分のこの奇妙な快感を形容するにふさわしい言葉であることをさとった.
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