グラフ
‘死と看護’の原点をみつめて—愛知県がんセンター病院の看護活動
坂井 豊子
1
1愛知県がんセンター看護部
pp.1086-1091
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916740
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ラジウム病棟におけるケア 放射線治療中の患者のそばで やさしいコトバをかけ全身状態を観察する.照射場所や条件を決めるのは医師であり 機械を操作するのは放射線診療技師であるが 不安やあせりの大きい患者に励ましを与え ケアをするのは看護婦である.そのためには‘放射線宿酔’などの放射線障害についての一般的な知識も必要である.看護婦自身も放射線障害から身を守るために ポケット線量計・フィルムバッヂを着用し 防護壁の側に身を置いている.
患者の流れをスムーズにするために 外来患者の正面入口は2階にあり 1日平均350人が訪れる.その80%以上が名古屋市を中心とする愛知県内からの患者である.待合室には‘がん’についての一般向け解説のパネルが掲げられており 熱心に見入る家族・面会人も多い.
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