看護風土記
神奈川/広島
成田 きよ
1
1初声荘病院
pp.9
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916015
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私どもの住んでいる神奈川県は,歌でも親しまれている伊勢佐木町,元町そして山下公園をかかえ夢のある都市としての横浜に県庁をもち,北条・源の古事を伝える遺跡もいたるところで今なお息づいているような風土のなかに発展を続けています。
青い海に囲まれた三浦半島の緑の丘陵の末端にある私たちの病院も県中央との交流は活発です。まず感じられるのは,この県では看護者の研修に力を入れて計画されることが多いことです。それも看護者の主体的な働きかけが尊重され,研修内容も受講者の希望が積極的に生かされるのも目立ちます。また多方面の団体とタイアップして,計画されるものが多いのです。そのためか看護者不足の現状において,どこでも四苦八苦の人事だと思われるのにもかかわらず,少しでも前向きの姿勢をとらなければと参集する受講者が多く,毎回目を見張るほどの数になります。また精神衛生面においても,精神衛生センター,または私立精神病院の自主研修会,各種行事など活発であり,進歩的な神奈川県に働いていられることに誇りをもつ次第です。
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