臨床9年経験録
手術室の手順とマナー
村田 由紀子
1
1国立福岡中央病院
pp.90-94
発行日 1971年4月1日
Published Date 1971/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916001
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「手術介助とマナー」というテーマで,私の経験にもとずいて書いてみよう。
手術室の多忙さのなかにおしながされているうちに,いつの間にか9年目の看護婦生活を迎えようとしている。希望と抱負にみちたスタートも,遠い時間のかなたにのみこまれようとしている今日,私が不安とあせりのようなものを感じたのは,自己の記録がないことだった。ごく普通の人間として,私なりの体験を書いてみなければならない,反省してみなければならないと思うようになったのも,このような理由からである。医療間題がいろいろな面から取り上げられている今日,表面的にのみ受けとられている看護婦という職業の,手術室勤務の一端を読者に理解し,批判していただき,そして,お互いの発展につながれば幸いである。
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