講座ICU・10
重症熱傷の治療
外山 紘三
1
,
順天堂大学医学部付属順天堂医院看護課
1順天堂大学医学部外科
pp.60-63
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915884
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はじめに
熱傷患者のなかでも重点治療(Intensive Care)の対象になるものは、Ⅱ度熱傷で受傷面積が体表の30%以上のもの,Ⅲ度熱傷で15%以上にわたる場合と考えてよいと思う。この他骨折などの合併損症があったり,気道熱傷が疑われるような場合も重点治療の対象となる。
近年輸液やショックについての研究が進み,受傷後早期に生じる熱傷ショック(Hypovolemic shock)で患者を失うことが少なくなったとはいえ,まだまだ重症熱傷の死亡率が高いのが現状である。
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