連載 Obstetric News
経口避妊薬使用のリスク―Yazと他の経口避妊薬の比較(INAS-OC)
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.728-730
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103832
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ドロスピレノン(DRSP)含有経口避妊薬(Oral contraceptives : OCs)使用と血栓症のリスクに関しては,複数の研究(Ingenix,EURAS,LASS-OCなど)があるが,ほとんどがYasmin〔エチニルエストラジオール(EE)30 μg含有〕に関する研究だった.その結果,DRSP含有OCsだけが血栓症発症率が高いという結果ではなかった(図1).
最近,EE 20 μg含有のDRSP含有OC(Yaz)の血栓症リスクに関する大規模研究(the International Active Surveillance Study of women taking oral contraceptives : INAS-OC)が発表された.Yazに関する世界で初めての大規模研究で,米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品審査庁(EMA)が要求した市販後安全性調査である.
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