医学講座
ベチェット病
長島 正治
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科
pp.82-89
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914881
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はじめに
口腔粘膜の再発性アフタ,外陰部の潰瘍皮膚の結節性紅斑型発疹ならびに眼の再発性前房蓄膿性ブドウ膜炎が4主要症状で,このほか消化器系,中枢神経系また心血管系などに多彩な症状をあらわす疾患は,今日ベチェット(Behcet)病あるいはベチェット症候群とよばれてよく知られている。
このようなベチェット病は,近年わが国において,きわめて増加の傾向があり,本症の眼病変にもとづく失明者のリハビリテーションの問題をはじめとして,早急に解決されなければならない事柄が山積されている。
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