東南アジア看護レポート
ラオス・1 巡回診療始まる/マレーシア・1 びっくりした大雨
小貫 さた子
1
,
浜畑 ヒデ子
2
1済生会看護婦養成所
2国立鹿児島病院付属高看学院
pp.96-99
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914850
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タゴン村は,ラオスの首都ビエンチャンから北西へ24kmの地点にある。ここに日本が海外技術協力の一環として建設した診療所がある。高床式の美しい建物である。このタゴン村には,海外技術協力事業団の農場もあり,現在9人の日本人が指導にあたっている。
タゴン村は,ビエンチャン県タゴン郡タゴン村というのが正式で,タゴン郡にはナムグム川をはさんで9か村が含まれている。ナムグム川は,タゴン村の下流32kmの地点でメコン川に合流しているが,メコンが増水すると水が逆流して流域の村を水浸しにする。それでなくても道路事情は非常に悪く,遠い村の人たちはこのナムグム川を舟で来なければならない。診療が無料でもなかなか通うことはできないのが現状だ。
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