特集 北海道レポート
研究レポート 病院内における総合看護
岡 充子
1
,
工藤 光子
1
,
杉浦 雅子
1
,
戸田 美智恵
1
,
村田 亮子
1
,
小池 明子
2
,
荒井 倭文子
1
,
皆川 智子
3
1北海道立衛生学院看護婦第一科
2北海道立衛生学院教務部
3北海道立衛生学院看護婦第二科
pp.37-42
発行日 1969年11月1日
Published Date 1969/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914671
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はじめに
今日のように高度に医学が進歩し,それぞれの分野が専門化し,昔ならばとうてい助からないと諦めていた疾病も,驚くほどの勢いで全治されつつある。しかし同時に,このような専門化にあわせて起きてくる弊害も認めないわけにはいかない。私たちは一人の患者の入院から退院までの経過を追ってみて,進歩し専門化されているが故に患者を一人の人間としてみるのではなく,単に疾病をかかえている生物としてみる傾向があるのではないかということに気づいた。
総合保健医療が叫ばれている今日,このような問題がどうして起きてきたのか,またそのなかで看護婦はどのような役割をはたせばよいか,特に病院内において,患者を真に健康に立ら向かわせるには,どのようなことが必要なのかという観点から研究を進めていきたいと思う。
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