患者とともに
J氏の行動をめぐって(その2)
小林 富美栄
1
1東京女子医大付属高等看護学校
pp.78-79
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913755
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『J氏は自動車製造工場に働いている熟練工である。2児の父親である彼は,息子たちにはエンジニアとしての大学教育を受けさせる計画をもっている。十二指腸潰瘍と診断され内科治療法をうけていたが,手術をうけることにきまった。夜勤看護職員や実務看護婦生徒からJ氏が彼女たちの腕をにぎったことの報告をうけたユニットの職員間で,怪しからぬ振舞いをするとJ氏を非難する。J氏はまた東京のトルコ風呂のトルコ嬢らしい写真のある観光案内を職員にみせ,さらに“不道徳な男性”とスタッフ間では警戒をした。日本人の留学生である私を彼から守らなければと私は仲間からきかされた。』
J氏に接するまでの情報のあらすじは以上のようなことであった。
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