グラビヤ
看護力を強化するオート・ナース
北村 和夫
1
1順天堂大学
pp.45-48
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913584
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社会の各領域にオートメ化の傾向があります.人手不足を機械で補うというだけでなくて,人間本来のより高次の能力を,自由に発揮させようとするものです.ここに紹介するオート・ナースもその試みの一つです.
入院患者の検温検脈は恒例の行事のようになった毎日の看護業務ですが,離れた病棟で病床数の多い場合などは一日数回のそれは時間的にも労力の点からも実際には大きな負担となっています.数百床の検温検脈がたった1人で,しかも坐ったままで,一斉に短時間で出来るとしたら看護内容がどんなにか大きく向上することでしょう.東京の順天堂大学内科と三菱電機の共同研究によりこの装置を開発し,はじめて試用してみました.
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