ていだん
専門職団体のありかた
乾 孝
2
,
大森 文子
3
,
小林 富美栄
4
2法政大
3中野療養所
4厚生
pp.14-20
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913520
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専門を通して社会に持つ責任
専門職団体のめざすもの
小林 プロフニッショナルグループの特質というものなんですが,アメリカその他外国ではプロフェッショナルというと社会的ステータスが高いものなんですね。それは社会が認めているんですね。たとえばこのあいだ私,ある仕事をしまして,自分はぜんぜんお金をもらうつもりじゃなかったのをお礼をもらったですね。これから先する仕事の投資として考えてたのにお礼をもらったんで非常に気持のうえで困ったんです。ちょうどカナダから来た友だちがいまして,「どうして困ることがあるか。あなたはプロフェッショナルな人間じゃないか,そういう人間がその立場からアドバイスすればそれだけのお金をもらうのは当然だ」という。そういう考えが彼女の社会にはあるわけです。
乾 そういう常識がある社会に比して,今の日本みたいにそういうものを尊重しないふうがある所では,いちおうわれわれは尊重さるべきだという慣習を作ることまで含めてやっていかなければならないとするとたいへんですね。その場合にたとえば教育年限も一般教育の上に専門的なものを積み重ねたものというふうにいわれておるんですか。
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