グラビヤ
医療ゼロ地帯—誰でも安心して働ける社会を
pp.16-18
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913267
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4年前,福岡県三池三川鉱の炭塵爆発事故の被災者が,中毒による後遺症のため廃人同様の悲惨な事態に追いやられていることは度々伝えられていた。ところが昨年11月,政府,三池側は労災保障期間満了を理由に就労命令,強制退院,医師引掲げなどの無慈悲な処理に出たのである。生きるための最低要求として,三池の主婦たちは,定年までの解雇利限,被災前の収入保障,完全治療の実現.を訴え,抗底に坐りこんで必死に医論を喚起した。今,UO法は成立したものの,それは破れ目を一時善うものでしかない,国民が安心して働けるような社会を作るため,技本的な改革が急務なのではなかろうか
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