看護婦さんへの手紙
単純に子供っぽくなる患者
乙羽 信子
pp.13
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912653
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子供の頃,看護婦さんて,いつも真白な清潔なユニホームに身をかため,世間の人からは,“白衣の天使”などと云われ,とても清く美しくナイチンゲールのようにやさしく,あこがれのような気持でみておりました。
それがいつか大人になり私は別の世界で,違った道を歩いております。そして,看護婦さん,ほんとうに日夜ごくろうさまです。と心よりこの言葉が云えるようになりましたのは,私自身が盲腸手術のため,生れて始めて入院してからのことです。
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