想園
若い世代に期待
針田 スミ子
1
1福井県立病院
pp.70
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912307
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さる3月末福井県支部の1日研修会に二木シズエさんを迎えることになった。
「看護学雑誌」を読んでいる人たちは記事を通して想像し,記憶に新しいこの人物に(毎月“ポイント”を執筆している),何か期待とやや好奇心をもっていたに違いない。心ある人なら,必ず出席してみたい異色の講師であったと思うのであるが,何も知らずに集まった人もかなりあり,また一方アメリカ帰りかと言う単純な考えもあってか.とにかく予想よりはるかに少ない聴衆を前にして《社会の中の看護婦》を語る彼女の明るい表情をじっと見つめる若いひとみは,一言一句のがさじと熱心そのものであり,じつに真剣な数時間であった。午前の講演にひき続き午后の対論会は“身のまわりの世話”のごく身近かな問題であったが,適確な信念にあふれる発言に終始した。
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